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冬の走りを撮ってからこそ、北海道寝台特急(1)

カシオペア2000年春
(写真)この当時、まだ3月上旬では、夜が明けきらない。下り「カシオペア」。
室蘭本線 大岸-豊浦にて。 2000年3月撮影。

これも今となっては、かなり荒削りな写真だが、1枚の写真を紹介したい。

毎年春先に憧れの北海道寝台特急を撮影しに、北海道へ。

この日は朝から細雪が降っていた。雪が降っているせいか、外に出た直後は、思ったほど冷えてはいなかった。

「何かいい絵が撮れそうな気がする…。」

朝5時すぎに宿を引き払って、車の除雪を済ませてから、この場所へ。

6時前に現場に到着。車から降りてみると、例年にない雪景色!撮影には好都合だが、雪が上がらない。しかも、降り方は徐々に厳しくなってきた。この場所は海に近く、海からの風で体全体に冷えが襲ってくる。

上りの高速貨物列車が3本通過。時計は6時30分を過ぎた、間もなく8009列車(カシオペア)の通過時間だ。遠めに霞んではいるが、大岸駅を通過する星の絵が描かれたDD51の重連の姿が見えた。

定時だ。やがて、S字を描いたところを通過する辺りから、ファインダーを覗き、被写体に集中する。

やがて、ファインダーの中にヘッドマークがうっすら雪化粧したDD51が見えてきた。狙ったところから夢中でシャッターを切った。手ごたえがあった。

このあと25分続行の1列車(北斗星1号)を撮影して引き上げたが、撮影しながら思ったことは…、

「天気にはならなかったけど、雪降る中、DD51重連で札幌へ向かう寝台特急はいい!」

確かに夏のいい時期の撮影ももちろん好きだし、紅葉の頃に訪れて撮影するのももちろんいい。

しかし…!

私自身、雪に縁のないところで生活してきた手前、

「北海道の列車=冬」

のイメージが抜けないし、冬が一番良く似合うような気がする。この時のような厳しい天候になればなるほど、不思議とやる気が出てくるから?!不思議なのである。

特に、北海道で雪景色の中走る列車の撮影となると、俄然やる気が出てくるのである。

だから、何度も北海道寝台特急が撮影したくなるんです。自分の描いたイメージを探しながら…。それに近づけられるかを考えながら…。

こうしてブログのコメントを書きながらも、私の撮った写真を見るたび、そのときの記憶が甦るのである。汽笛・接近してくるときのエンジンの轟音・迫力…。

いつ撮影しても楽しい北海道寝台特急。訪ねるたびにベストのアングル、ベストのポジションで撮り続けたいとつくづく思うのである。

(写真は雑誌「一個人」に採用)
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テーマ : 鉄道写真
ジャンル : 写真

tag : カシオペア DD51

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非公開コメント

No title

こんにちは。
この写真も2000年という時代で撮ったことに意味があると思います。
確かに粗い画像ではあるものの、おそらく当時はフィルム(この頃は
デジカメの感度もよくなかったからデジカメでも同レベルでしょうか)
だったと思われるので、降雪時の明け方の撮影は相当露出に苦労
されたことと思います。
それにもましてこの吹雪。私などは本体は防水非対応のEOS3や
EOS7D、その上 白玉も持っていないことを言い訳に、絶対にこのような
天候下では撮影することがありません。

また、逆説的ながらも露出に苦心し少々粗い画質になったことが
明け方のイメージを強め、力強さが伝わってくる作品に仕上がったような
気もしています。(生意気な言い方ですみません)

見る者を惹きつける写真はこのような悪天候下での撮影も多いものの
その一方 言い尽くせない苦労が偲ばれます。
デジカメが進歩した今ならもう少し滑らかな画質にはなるかもしれま
せんが、悪天候で撮影し作品に仕上げる苦労は変わらないと思います。

晴天下での青空バックで満足している私は、W1さんの写真を見るたびに脱帽します。
とはいうものの、撮影(とそこまでの道中)にはくれぐれもお気をつけ
ください。

ありがとうございます!

> 神戸のブレービーさん

カキコありがとうございます!

お褒めの言葉をいただき、恐縮しています。

当時はまだフィルムでの撮影で、確かE100VSを+1増感して撮影したものと思われます。
多少粗い画像なのは、増感している影響もありますね。

カメラには、レンズまで覆うことのできるカメラ用のレインコートをかけて撮影していました。

さすがに天候が厳しくなると、撮影そのものをやめますが、この時は雪が降り続いている状態で、吹雪くまでにはならなかったと思います。

ただ、こういう時だからこそ、良い絵が撮れるんじゃないかという思いがやる気を掻き立てるのです。

露出は厳しかったんじゃないかなぁ…。1/500でf3.2位じゃなかったかなぁ…。でも、撮影できてよかったです。

確かに写真を撮るうえでは、晴れの絵が撮影していても一番いいのですが、雪の中走る列車も中々良かったりするのです。

〉E100VSを+1増感、1/500でf3.2
厳しい条件を乗り越える腕前が生み出した作品ですね。

それにしてもポジ愛用者も激減しましたね。デジタルは便利で多少のミスは後からカバーでき、安物レンズでもそこそこ撮れ、夜撮も容易。フィルムも現像費も不要なのでランニングコストも安く言うことなしですから。
ついに私も7割ぐらいはデジタルになってしまいました。
でも、やっぱりポジは難しくて現像~プリントで時間がかかっても撮り甲斐があるんですよね。私はRVP Fが手放せません。

我慢と忍耐、想いからひねり出した絵

> 神戸のブレービーさん

カキコありがとうございます!

> 厳しい条件を乗り越える腕前が生み出した作品ですね。

そんなお言葉をいただき、大変恐縮しています。ありがとうございます。

だけど、厳しい条件を乗り越えて、納得のいく絵ができた時の喜びは何物にも代えられません。これはデジタルになっても変わらないですね。

> それにしてもポジ愛用者も激減しましたね。

そうですね。ただ、ポジはポジの面白さがありますからね。
シビアな露出ながらも、適正露出で撮影できた時のきれいな仕上がり。使ったポジ特有の色味。

シビアな露出ゆえに、「やられた!」って思う時もありましたが、ポジならではの表現の仕方があったように感じます。機会があれば、またポジで撮影してみたい。デジタルを使ってきた手前、表現の仕方が変わってくるような気がする。

> デジタルは便利で多少のミスは後からカバーでき、安物レンズでもそこそこ撮れ、夜撮も容易。フィルムも現像費も不要なのでランニングコストも安く言うことなしですから。

そこなんですねぇ。フィルム代・現像料・仕上げ期間がないのは大きいですね。デジタルは家で現像できますし、その場で仕上げが確認できるのも大きい。

意外と、レンズの描写性能も気にならないような気がしますが、私自身は、昔からの単焦点レンズで撮影しています。

まぁ、デジタル一眼から始めた人には、ポジフィルムでの撮影の失敗とか、絵を作る苦しみとか、適正露出で撮影し、成功した喜びとかポジフィルムの色の美しさとはわからないだろうなぁ。

> でも、やっぱりポジは難しくて現像~プリントで時間がかかっても撮り甲斐があるんですよね。私はRVP Fが手放せません。

そのむずかしさが、また面白いんですね。きれいに仕上がった時の喜びには代えられませんからね。

ポジの良さ

こんばんは。
デジタルでは撮れない?描写の写真ですね!
デジタルはやはり「創る」部分もありますが(RAWの場合)、ポジは本当に撮って出しでフィルムの特性が出ましたよね(と言うほどポジで撮影していませんでしたが、何となく思います)。この黒煙の出方、ブルーの色合い(これはホワイトバランス太陽光で何とかなるか)はまさにポジの色合いですね。ただ、雪の一粒一粒とか、雨粒なんかは、デジはビックリするほど写りますよね。面白いです。

となんだかんだ言っても、雪の豊浦カーブを走るDD重連カシオペアはカッコイイです!

Re: ポジの良さ

> Booさん

書き込みありがとうございます!

> デジタルでは撮れない?描写の写真ですね!

ある意味、フィルム特有の色味が出まくった写真ですね!

書かれている通り、青みや描写そのものがフィルム特有の色ですねぇ…。それでも、この色味がなかなか良かったりするのです。ポジの撮影は機会があれば、またやってみたいですね。

デジタルは、写したものをそのまま再現してしまうような気がします。ただ、フィルターワーク等に気を遣わなくなった点は大きいですね。ホワイトバランスでうまく調節してくれるので。

> 雪の豊浦カーブを走るDD重連カシオペアはカッコイイです!

ありがとうございます。この場所はいいねぇ。冬の時期、夏の時期、紅葉の時期…、どの時期に撮影しても、見ごたえがありますねぇ。
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Author:W1
最初に買った単焦点レンズで撮影するようになってから24年余り…。

未だに単焦点レンズを使って撮影しています。

過去に撮ったものから、最近撮影したものまで、撮影する際に心がけていることや気になること、こだわっていることを書いています。

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