しなの鉄道で貨物列車を撮影する(2)

(写真1)雨の中、屋代を通過する5774列車。
しなの鉄道 屋代にて。2011年9月21日撮影。(以下全て同じ。)
昨日の台風による荒天とは打って変わって、朝からとてもいい天気。昨日まで休暇を使って別所温泉に出かけていたついでに撮影した写真を紹介しようと思う。
別所温泉の宿を少し早めにチェックアウトし、上田電鉄で上田へ。さらに、ここからしなの鉄道に乗り換えて屋代駅へ。
朝から雨が強くなったり、弱くなったりで、とても駅間で撮影する気力がなかったので、せめて条件のよさそうな駅先端でやろうと向かってみた。
天気は厳しいけど、太陽の光線状態を気にしなくていいので、本来できないところで撮影できるのは良い。
屋代駅を降りると、しなの鉄道の駅は立派だが、そこから長野電鉄へ通じる跨線橋は随分と年季の入ったもの。昭和時代にタイムスリップしたような感覚に陥る。これは長野電鉄のホームも然り。木造の跨線橋といい、木の柱のホームは昭和を感じる。手書きの広告もいい味出してる。
昔、野辺地を訪ねた時のJR(現青い森鉄道)から南部縦貫鉄道(すでに廃止)に通じる跨線橋のような昭和の雰囲気バリバリだ。
長野電鉄側は、レールの枕木も木製で、使っているレールは37㎏のいまどき珍しいレールだ。
ここはしなの鉄道の検車場があり、この日は115系が検査を受けていた。アントに引かれて入換作業をしていた。作業を見ていると意外と飽きない。
さて、前置きはこのくらいにして、写真1は10時過ぎに篠ノ井を発車する坂城行の5774列車。この列車は高崎機関区のEH200の仕業だ。
始めは長野電鉄線のホームからと思ったのだが、しなの鉄道側のホームの使用を中止しているため、柵が立っていて撮影するのが難しいので、跨線橋の上から縦のアングルで押さえることができた。

(写真2)2085列車は原色のEF641006号機が前ソでやってきた。
写真2の2085列車は、愛知機関区のEF641000重連仕業。本来なら、89列車の翌日の運用に入るわけだが、台風の影響から変運用をかけたようで、EF64の中でも原色最若番の1006号機が前ソでやってきた。
坂城を出るときに、狙っていた機関車とは違うと思ったのが、思わぬところで原色機がやってきてラッキーだった。

(写真3)こいつの復活はあるのだろうか?
写真3は、列車の撮影間合いで留置中の169系を撮影した。パンタグラフは下げられ、カーテンがすべて降りている。長く留置されているようで、どこかくたびれた感じもする。はたして復帰はあるのだろうか?
同じ屋代駅の検車場内で保管されている国鉄色の169系や、帰りの電車の戸倉駅で見かけた自走で構内入換をしていた169系とは対照的だった。
駅に着いてからわずか35分程度の撮影で、あいにくの天気だったものの、2本の貨物列車でしかも641000原色を捉えることができて、なかなか充実した撮影になった。台風の動きが怪しかったので、午後のEHはやらずに撮影は終了。
この春の改正で、西上田の燃料輸送が廃止になり、すでに燃料輸送の荷受け設備は跡形もなくなっていた。しなの鉄道の貨物列車は坂城までになってしまったが、機会があればまた訪ねたいと思う。
スポンサーサイト